5月19日(木)
会社の電話が鳴った。
社長(一応)からだ。
未『お疲れ様です』
社『(同上)。さっき、Y(会社)さんの事務の人から、入金しましたから、って言われたから、銀行で確認しといて貰えますか?』
未『えっ! あ、わかりました』
とは答えたものの、Y会社さんの支払日は毎月20日で、毎回集金に行っているはず。
振込なら、銀行からFAXでお知らせがきますよ。
一応Y会社さんに電話を入れ、担当者さんに確認。
未『先程ご連絡いただきましたか?』
Y担『いえ、してませんよ』
『社長(一応)のほうから、Y(会社)さんから入金していただいたと聞いたのですが…』
『あらやだ。さっきおたくの社長さんが(会社に)見えたから、明日お支払いしますから、○○さん(うちの担当者)に伝えておいてもらえますか? って言ったんですよ』
『ですよねー? わかりました。いつも通り集金に伺います』
『私の言い方が悪かったのかしら?』
・・・・・・・
い い え !
おかしいのは、ウチの社長(一応)。
毎度、フォローが大変だよ。
お勉強は出来るのに・・・
|( ̄3 ̄)|

会社の電話が鳴った。
社長(一応)からだ。
未『お疲れ様です』
社『(同上)。さっき、Y(会社)さんの事務の人から、入金しましたから、って言われたから、銀行で確認しといて貰えますか?』
未『えっ! あ、わかりました』
とは答えたものの、Y会社さんの支払日は毎月20日で、毎回集金に行っているはず。
振込なら、銀行からFAXでお知らせがきますよ。
一応Y会社さんに電話を入れ、担当者さんに確認。
未『先程ご連絡いただきましたか?』
Y担『いえ、してませんよ』
『社長(一応)のほうから、Y(会社)さんから入金していただいたと聞いたのですが…』
『あらやだ。さっきおたくの社長さんが(会社に)見えたから、明日お支払いしますから、○○さん(うちの担当者)に伝えておいてもらえますか? って言ったんですよ』
『ですよねー? わかりました。いつも通り集金に伺います』
『私の言い方が悪かったのかしら?』
・・・・・・・
い い え !
おかしいのは、ウチの社長(一応)。
毎度、フォローが大変だよ。
お勉強は出来るのに・・・
|( ̄3 ̄)|
LIVE IS POWER
T.M.R.
LIVE REVOLUTION'11
【-CLOUD NINE-】
5/14(土)
@羽生産業文化ホール
3月の川口公演が来年に延期になったため、本日が自分的初日となった。
tourは、初めて見る感動を大事にしたいから、毎回ネタバレレポは一切読まない主義な自分。
やっと感動を共有出来る。
書きたい事、思う事、たくさんあるけど、おおまかな感想を記憶の中から、簡単に書いてみます。
座席は31列目。
開場してから座席表を確認すると、なんと最後列
ここで喜んだのが我が娘。
「一番後ろじゃん!!ヤッター!!」とヒャッホイしてる。。。喜ぶポイントじゃないよ。
後ろに誰もいないのがいいんだと!(┳◇┳)
そんな娘を横目でみながら、場内へ。
躊躇することなく、最後列へ進み、席に座って見ると、えっ!これで一番後ろか?ってくらいよく見える。段差があるから、ステージが隠れることなく全部見えるのだ。
小さいキャパはそれがいいね!!
以下ネタバレ含む
開演18:00きっかりに開始された
演奏からではなく、西川さんの言葉からLIVEが始まる。
大震災を考慮して、豪華なセットは一切ない、ライトアップ効果だけのステージは、西川さんとサポメンさんだけに集中出来る。
言わばLIVEの原点と思える。
シンプルさが逆に新鮮にさえ思えた。
《セトリは省く》
16年目のスタートをさいたま市でもなく、大宮でも、東京23区でもない、ここ『羽生』で迎えている事。それこそがこのtourの意味がある。
6年待たせておいて、会いに来てではなく、こちらから会いに行くんだと言う西川さん。
MCは長くなるからと、みんなを座らせてのトーク。
ここでは羽生の田舎振りを語り始める(* ̄∇ ̄*)
◆首都高から車で来て、羽生に近づくにつれて、回りが畑ばっかり。
◆裏手に車を止めるのも、普通は舗装されてて、車止め(?)みたいのがあるけど、着いたら砂利。
◆羽生って、アニメでなんかなかったっけ?
客席の声がバラバラに叫ぶから、何度も聞き返す西川さん。
《‘らき☆すた’との声があり、隣の隣(町)かと納得》
◆羽生ってどこの位置か後で地図で確認します。
《来る前に確認して欲しかったよ西川ちゃん!》
◆羽生にコンサート会場がある事を初めて知った。
いつもエレクトーンとかバレエの発表会ぐらいしかやらないんでしょ?誰か有名人来た事ある?
またもや場内からのバラバラ発言に耳を傾ける。
ああ~、と言いながら立って、そのアーティストの真似をする。手を前に出し、腰を振る…。
《DAIGOさんだ!》
実はあんまりよく(曲)知らないんだよね。
《ブーイング》
◆地方の何がいいって、普段行けない、ファミレスに行けるとこ。
ここでも客席からバラバラにファミレスの名前を叫ばれ、バーミアンだけ拾うと、「ばーみあん、はにゅ~」とLIVEスクールの西川くんキャラの声で連呼する。
※Twitterにて、びっくりドンキーに行った事が判明。
◆tourが長くなると洗濯物がたまる。そこで今回もみなさんの出番。
パンツと靴下を貢いでいただきたい発言。
パンツは小さめでいい。
《会場内に中途半端な笑いが起きる》
違うよ!小さいって、大きさじゃないよ!とかいいつつ、手振りで(途中でマイクを置いてまで)パンツの説明をし始める
ショートボクサータイプ(?)がいいみたいですよ。
貢ぐ方は、腿までくる長いタイプは止めましょう(* ̄∇ ̄*)
◆羽生についてサポメンさんに振りたくても、なんのエピソードもないことに、そーですか…。僕もなんもない。
トーク中のBGMは、音量を控えた柴崎さんのギター
そこからは3曲ほど座って聴いた。
T.M.R.のLIVEで途中座って聴いたのは初体験だわ
15年やって来てもまだ上を目指したい。
他のLIVEより楽しいって思わせたい。
T.M.R.のファンの顔は他と違うって言わせたい。
↑的な事も言ってた。
アンコールの曲はお客さんが決めるとゆうシステム。
チケットの半券を西川さんが引き、その座席の人がボールを引いて、ボールに書かれた曲を演奏する。
(ボールには、CLUDNINEに収録されていない曲が書かれている)
驚きーー
つまり、会場によって、アンコの曲が違うわけよ。
そこで、チケットの半券が入った箱を持って来たスタッフさんをいじる西川さん。
「みんなそんな目で彼を見ないであげて。
毛根は死んでるけど、彼の心臓は生きてるんです!!」
ひどいわ。
西川さんがいじらなければ、お客さんだって意識して見ないのに( ̄・・ ̄)
彼はずっと下を向いたまま照れ笑いしながら、箱を差し出す。
そしていよいよ、長谷川さんのドラム音と共に、半券を引く西川さん。
11列*番
回りがざわつく。
いない…
えっ、いない?
半券があるとゆう事はいるはず。
場内信じられないとゆうざわめきが…。
西川さんも訳がわからない。
どうやら、そこの席の方は高齢者だったらしく、すでに退席した模様。
「えっ、帰ったの?そっか…。もう耐えられないと。こんなホットパンツはいた男はもう見たくないと」←的な、お嘆き(笑)
しかし、そんな方の半券をピンポイントで引いてしまう西川さんもある意味凄い
そして次に引いたのが
10列*番
車椅子の方でした。
ところがこの方について、離れたところから叫ぶ声が…。
「えっ!何?何を言ってるの?もう訳がわからない」西川さん困惑。
結局のところ、席を交換したらしく、本来10列*番の人は、今座っている人ではないと言う事らしい。
ぶっちゃけそんなんどうでもいいわ
座ってる人でいいじゃん。と思った自分。
西川さんもその車椅子の方に呼びかけた。
そして引いた曲は
魔弾
場内大拍手
昨日のサンリオピューロランドからすると4連チャン。
次、3列*番の方が引いた瞬間、回りのお客さんの異常なテンション
何?何?何引いたの?
2曲目は
レベル4
キターーー

\(≧∇≦)/
ありがとう!
3列*番の○子さん!
なんて素晴らしい選曲
盛上がり最高潮


汗だくでLIVE終了
LIVE終演を告げる場内アナウンスが流れ、退場する人や帰る準備をしている人がいる中、ほとんどの人が席を立たない。
数分後には、真っ暗になったステージに向け、手拍子と共にTAKANORIコールが起きる。
自分も取り敢えず便乗して手拍子を打つ。
暫く続くTAKANORIコール


す る と
出て来てくれました
\(^▽^)/\(^ー^)/
このTAKANORIコールが恒例化しそうで、やな予感がすると苦笑いする西川さん。
そして、なんも考えずに出てきたと言う西川さんに消臭力コール。
「オリジナルでもなんでもないし」
そう言いながらもちゃんと応えてくれる優しい兄貴。
ツートーンほど下げて歌ってくれた

終了は21:00ぐらいだったかな?
3時間があっと言う間に過ぎた。
SUJに募金して帰宅。
暫く頭がもわんもわんしてた。
やっぱ、キャパに対する音響の大きさが合っていないと言うか、音がぶつかり合って、歌詞のクリアさに欠ける印象は残った。
バンド系のLIVE会場としては少々無理があったか…。
それでも、近くでアーティストと同じ空気を共有出来る体感は、何事にも代えがたい感動なのだ
こんな田舎を16年目のスタートに選んで頂けて、西川さんの胸にも、記念すべき16年目が『はにゅ~』だったと刻まれると思うと、なんだか嬉しいなー。
ほんとにありがとうございます

また会おうぜ!と言ってくれたけど……。
また来てくれるんかな?(ボソッ)
簡単レポじゃなくなっちゃったかな?(デヘッ)
お読み下さった皆様に良い事がありますように
LIVE REVOLUTION'11
【-CLOUD NINE-】
5/14(土)
@羽生産業文化ホール
3月の川口公演が来年に延期になったため、本日が自分的初日となった。
tourは、初めて見る感動を大事にしたいから、毎回ネタバレレポは一切読まない主義な自分。
やっと感動を共有出来る。
書きたい事、思う事、たくさんあるけど、おおまかな感想を記憶の中から、簡単に書いてみます。
座席は31列目。
開場してから座席表を確認すると、なんと最後列

ここで喜んだのが我が娘。
「一番後ろじゃん!!ヤッター!!」とヒャッホイしてる。。。喜ぶポイントじゃないよ。
後ろに誰もいないのがいいんだと!(┳◇┳)
そんな娘を横目でみながら、場内へ。
躊躇することなく、最後列へ進み、席に座って見ると、えっ!これで一番後ろか?ってくらいよく見える。段差があるから、ステージが隠れることなく全部見えるのだ。
小さいキャパはそれがいいね!!



開演18:00きっかりに開始された

演奏からではなく、西川さんの言葉からLIVEが始まる。
大震災を考慮して、豪華なセットは一切ない、ライトアップ効果だけのステージは、西川さんとサポメンさんだけに集中出来る。
言わばLIVEの原点と思える。
シンプルさが逆に新鮮にさえ思えた。
《セトリは省く》
16年目のスタートをさいたま市でもなく、大宮でも、東京23区でもない、ここ『羽生』で迎えている事。それこそがこのtourの意味がある。
6年待たせておいて、会いに来てではなく、こちらから会いに行くんだと言う西川さん。
MCは長くなるからと、みんなを座らせてのトーク。
ここでは羽生の田舎振りを語り始める(* ̄∇ ̄*)
◆首都高から車で来て、羽生に近づくにつれて、回りが畑ばっかり。
◆裏手に車を止めるのも、普通は舗装されてて、車止め(?)みたいのがあるけど、着いたら砂利。
◆羽生って、アニメでなんかなかったっけ?
客席の声がバラバラに叫ぶから、何度も聞き返す西川さん。
《‘らき☆すた’との声があり、隣の隣(町)かと納得》
◆羽生ってどこの位置か後で地図で確認します。
《来る前に確認して欲しかったよ西川ちゃん!》
◆羽生にコンサート会場がある事を初めて知った。
いつもエレクトーンとかバレエの発表会ぐらいしかやらないんでしょ?誰か有名人来た事ある?
またもや場内からのバラバラ発言に耳を傾ける。
ああ~、と言いながら立って、そのアーティストの真似をする。手を前に出し、腰を振る…。
《DAIGOさんだ!》
実はあんまりよく(曲)知らないんだよね。
《ブーイング》
◆地方の何がいいって、普段行けない、ファミレスに行けるとこ。
ここでも客席からバラバラにファミレスの名前を叫ばれ、バーミアンだけ拾うと、「ばーみあん、はにゅ~」とLIVEスクールの西川くんキャラの声で連呼する。
※Twitterにて、びっくりドンキーに行った事が判明。
◆tourが長くなると洗濯物がたまる。そこで今回もみなさんの出番。
パンツと靴下を貢いでいただきたい発言。
パンツは小さめでいい。
《会場内に中途半端な笑いが起きる》
違うよ!小さいって、大きさじゃないよ!とかいいつつ、手振りで(途中でマイクを置いてまで)パンツの説明をし始める

ショートボクサータイプ(?)がいいみたいですよ。
貢ぐ方は、腿までくる長いタイプは止めましょう(* ̄∇ ̄*)
◆羽生についてサポメンさんに振りたくても、なんのエピソードもないことに、そーですか…。僕もなんもない。
トーク中のBGMは、音量を控えた柴崎さんのギター

そこからは3曲ほど座って聴いた。
T.M.R.のLIVEで途中座って聴いたのは初体験だわ

15年やって来てもまだ上を目指したい。
他のLIVEより楽しいって思わせたい。
T.M.R.のファンの顔は他と違うって言わせたい。
↑的な事も言ってた。
アンコールの曲はお客さんが決めるとゆうシステム。
チケットの半券を西川さんが引き、その座席の人がボールを引いて、ボールに書かれた曲を演奏する。
(ボールには、CLUDNINEに収録されていない曲が書かれている)
驚きーー

つまり、会場によって、アンコの曲が違うわけよ。
そこで、チケットの半券が入った箱を持って来たスタッフさんをいじる西川さん。
「みんなそんな目で彼を見ないであげて。
毛根は死んでるけど、彼の心臓は生きてるんです!!」
ひどいわ。
西川さんがいじらなければ、お客さんだって意識して見ないのに( ̄・・ ̄)
彼はずっと下を向いたまま照れ笑いしながら、箱を差し出す。
そしていよいよ、長谷川さんのドラム音と共に、半券を引く西川さん。
11列*番
回りがざわつく。
いない…
えっ、いない?
半券があるとゆう事はいるはず。
場内信じられないとゆうざわめきが…。
西川さんも訳がわからない。
どうやら、そこの席の方は高齢者だったらしく、すでに退席した模様。
「えっ、帰ったの?そっか…。もう耐えられないと。こんなホットパンツはいた男はもう見たくないと」←的な、お嘆き(笑)
しかし、そんな方の半券をピンポイントで引いてしまう西川さんもある意味凄い

そして次に引いたのが
10列*番
車椅子の方でした。
ところがこの方について、離れたところから叫ぶ声が…。
「えっ!何?何を言ってるの?もう訳がわからない」西川さん困惑。
結局のところ、席を交換したらしく、本来10列*番の人は、今座っている人ではないと言う事らしい。
ぶっちゃけそんなんどうでもいいわ

座ってる人でいいじゃん。と思った自分。
西川さんもその車椅子の方に呼びかけた。
そして引いた曲は

場内大拍手

昨日のサンリオピューロランドからすると4連チャン。
次、3列*番の方が引いた瞬間、回りのお客さんの異常なテンション

何?何?何引いたの?
2曲目は

キターーー


\(≧∇≦)/

ありがとう!
3列*番の○子さん!
なんて素晴らしい選曲

盛上がり最高潮



汗だくでLIVE終了

LIVE終演を告げる場内アナウンスが流れ、退場する人や帰る準備をしている人がいる中、ほとんどの人が席を立たない。
数分後には、真っ暗になったステージに向け、手拍子と共にTAKANORIコールが起きる。
自分も取り敢えず便乗して手拍子を打つ。
暫く続くTAKANORIコール



す る と
出て来てくれました

\(^▽^)/\(^ー^)/
このTAKANORIコールが恒例化しそうで、やな予感がすると苦笑いする西川さん。
そして、なんも考えずに出てきたと言う西川さんに消臭力コール。
「オリジナルでもなんでもないし」
そう言いながらもちゃんと応えてくれる優しい兄貴。
ツートーンほど下げて歌ってくれた


終了は21:00ぐらいだったかな?
3時間があっと言う間に過ぎた。
SUJに募金して帰宅。
暫く頭がもわんもわんしてた。
やっぱ、キャパに対する音響の大きさが合っていないと言うか、音がぶつかり合って、歌詞のクリアさに欠ける印象は残った。
バンド系のLIVE会場としては少々無理があったか…。
それでも、近くでアーティストと同じ空気を共有出来る体感は、何事にも代えがたい感動なのだ

こんな田舎を16年目のスタートに選んで頂けて、西川さんの胸にも、記念すべき16年目が『はにゅ~』だったと刻まれると思うと、なんだか嬉しいなー。
ほんとにありがとうございます


また会おうぜ!と言ってくれたけど……。
また来てくれるんかな?(ボソッ)
簡単レポじゃなくなっちゃったかな?(デヘッ)
お読み下さった皆様に良い事がありますように

LIVE IS POWER
5月某日
未月の両親と3人で食事に行った時の事。
そこは未月親が割と良く行くお店で、顔馴染みらしい。
♪カラ~ン♪
「あら、Sちゃんいらっしゃい」
※Sちゃんとは未月の母親であるが、年下の方々からもSちゃんと呼ばれている。
「あれ? こちらお孫さん?」
Σ(◎д◎)!!
「・・・・・!?」
未月は娘と一緒の時に姉妹に間違われた経験はあるが、自分の親と一緒の時に、孫に間違われるなんて予想外。
未月の両親だって、実年齢より若く見られてるってのに。。。
恐らく、未月
娘が一緒ならそんな錯覚は起きないはずだ。
実年齢は誤魔化せないが(当たり前)、見た目年齢は誤魔化せる事が実証されたって話。

これは実話です
タイトル通りの自慢話です


未月の両親と3人で食事に行った時の事。
そこは未月親が割と良く行くお店で、顔馴染みらしい。
♪カラ~ン♪
「あら、Sちゃんいらっしゃい」
※Sちゃんとは未月の母親であるが、年下の方々からもSちゃんと呼ばれている。
「あれ? こちらお孫さん?」
Σ(◎д◎)!!
「・・・・・!?」
未月は娘と一緒の時に姉妹に間違われた経験はあるが、自分の親と一緒の時に、孫に間違われるなんて予想外。
未月の両親だって、実年齢より若く見られてるってのに。。。
恐らく、未月

実年齢は誤魔化せないが(当たり前)、見た目年齢は誤魔化せる事が実証されたって話。

これは実話です

タイトル通りの自慢話です


LIVE IS POWER
10年後、あいつの彼女になってあげて。
少女はその言葉をずっと心に持ち続けた。
ある朝。
「あんた、また旅? 今度はどこまで行くのよ」
「さあな。日本のどこかに俺を待ってる人がいるかも知れねえからな。見つけてやんなきゃだろ?」
「何それ? 歌の歌詞じゃあるまいし。あんたを待ってる人なんかいやしないわよ」
「姉ちゃんに男のロマンなんかわかんねーっつうの!」
「はん? 何がロマンだよ。現実逃避だろうが!」
「うっせえなー。姉ちゃんこそ、早く彼氏見つけて嫁にでも行っちまえよ」
2ヶ月後。
姉貴はホントに嫁に行っちまった。
急過ぎるだろ。彼氏いるなんて言ってなかったじゃねーか。
まぁ、念願のひとり暮らしが始まるってわけだ。
ホントはめっちゃ寂しいくせに。
両親を事故で無くし、姉弟ふたり暮らしだった弟は、大学など行ける環境ではなかった。高校を卒業後、すぐに建設会社で現場班として働いていた。
ある日の休憩時間、現場の木陰で休んでいると、ランドセルを背負った少女が、隣にちょこんと座って来た。
「なんだ? なんか用か?」
「ここ、あたしのばしょ」
「えっ?」
「あたしがいつもかんがえごとするばしょ。おじさんはきょうからここでこうじする人?」
「おじさんじゃねーよ。まだ、おにーさんだ!」
「フッ…、ちっちゃいヤツ」
「あん? おまえの方がチビだろうがよ」
「おまえじゃない!」
「チッ、じゃあ、名前教えろよ」
「人になまえをたずねるときは、じぶんからなのるのがれいぎでしょ?」
《このガキ》
「別に知りたかねーよ。おまえの名前なんか」
「えっと、わたくし、カナエともうします。あなたのおなまえはなんとおっしゃるの?」
《なんだよ、こいつ》
「カナエか…。俺は…、シュウだ」
「シュウ? じゃぁ、シュウ、またくるね」
カナエはバイバイと言って帰って行った。
「なんだよ、あのガキ。俺の事呼び捨てにしやがって」
それからカナエは時々現場にやって来ては、シュウにチョッカイを出していた。
現場が終盤に差し掛かったある日、いつものようにカナエが来た。
「もう少しでここの現場も終わる。カナエともおさらばだな」
「カナエのことわすれちゃう?」
「なんだ? 寂しいか?」
「べつに。さびしいのはシュウのほうでしょ?」
「何言ってんだ。ませたガキだよ」
「あ、そうだ。シュウ、これあげる」
そう言ってカナエは石を差し出す。
「なんだ? これ?」
「カナエがパパといっしょにうみで見つけた石だよ。きれいでしょ? ダイジにしてたんだ」
「そんな大事なもんなら、あげちゃダメだろ?」
「カナエとあそんでくれたおれいだよ。パパはいつも言ってた。カナエがありがとうと思ったひとには、おれいをしなさいって。だからもったいないけど、シュウにおれいあげるよ」
カナエの父は病気で亡くなっていた。40にしてやっと我が子を授かり、これからと言う時に、さぞや無念だったであろう。
《生意気なガキだと思ってたけど、健気なとこもあんじゃんか》
「へぇ、カナエの親父はたいしたもんだな。そんじゃ、ありがたくもらってやるよ。あ、そうだ。ちょっと待ってろ」
シュウは現場から何やら持って来た。
「俺の暇潰し相手してくれたお礼だ。持っとけ」
「なにこれ。いらない」
「おまえ…。これはな、ナットって言って、すごく大事な部品なんだぜ。これでしっかり止めときゃ離れない力を持ってんだよ。スゲーだろ?」
「……。おれいならもらってあげる。これで、シュウもカナエもダイジなものあるからわすれないよね?」
カナエはそのナットをハンカチに包んで、ポケットにしまうと、笑顔で手を振り帰って行った。
カナエが歩いてると、女の人に話かけられた。
「ねえ、あなた、あの男の人に何もらったの?」
「だれですか? しらない人とはなしちゃいけないって、ママにいわれていますから」
「あら? だったらシュウとは知り合いってわけ?」
「シュウ? あ! …もしかしてシュウのかのじょ?」
女の人はゲラゲラ笑った。
「私はあいつのリアル姉。マジ姉だよ。それにしても、シュウって呼んでるなんて、随分馴れ馴れしいのね~。あなた、シュウの事好きでしょ?」
カナエは一瞬赤くなった。
「あいつね、日本のどこかに俺を待ってる人がいるって、本気で思ってんのよ。男のロマンだとか言ってさ。バカでしょ?」
「たんじゅんなだけじゃないですか?」
「ヒュー。あなた冷めた子供ねー。でも頼もしいわ。そうだ! もし、10年後もあいつが独り者だったら、あなたが彼女になってあげてよ。10年くらい経てば、あなたも大人になるでしょ?」
もちろん、姉は全くのジョークのつもりだった。
そして一気に10年後。
ご想像の通り、シュウは独り身だった。
忙しくてなかなか旅にも行けず、気がつけば10年が過ぎ去っていた。
合コンとやらにもたまに参加はするものの、付き合う寸前で尽く断られていた。
「俺って女運に見放されてんのかなー。そんなダサくもねーし、悪くないと思うんだけどなぁ」
「お前は、恋愛ムードにかけるんだよ」隣で飲んでた同僚の眞田が言う。
「恋愛ムードってなんだよ」
「なんつーか女なんて要らねーよオーラみてえなもんかな?」
「なんだよそれ。バリバリ必要よ。女大好きよ。日本のどこかに俺を待っている女が絶対いるはずなんだよ!」
シュウはかなりの量の酒を飲み、相当酔っていた。
眞田は先に帰るぞと言って、自分の分だけ置いて店を出て行った。
と同時に隣に女性が座って来た。
「あなた、随分酔ってますねー。これ以上飲むと帰れなくなりますよ」
シュウは酔っ払ったうつろな目で横を向くと、肌が白く、黒髪の美しい女性がぼんやりと見えた。
「あん?……誰だおまえ? 俺んち、すぐそこなの、這ってでも帰れるっつうの!」
シュウの頭はすでにイカれていた。自宅まではタクシー使っても20分はかかる。
「そうなんだ。じゃあ、もう少し飲みなさいよ」
シュウは女性に煽られ、ついに躰ごと逝ってしまった。
翌朝。
「おはよう! シュウ」
「……?」
「どうせ二日酔いだろうと思って、スープだけ作ってあげたよ」
「姉ちゃんか?」
シュウが起き出すと、そこには見たことない女性が自分のシャツを来てスープをよそっていた。
誰だよ! と言おうとして、自分が全裸なのに気付いた。
《ハッ! えっ! なに? 俺、ヤッちまったフラグ? ヤバイ系? ウソだろ? じゃあこの女性(ひと)は誰なんだ?》
「どうぞ、召し上がれ。そのまま(全裸)でもいいわよ。くっ、くっ」
シュウは急いでボクサーパンツをはくと洗面所へ行き、顔を洗った。
「夢だよな…。こんなドラマみたいな事があるわけない!」
あったのだ。
「昨日はヘベレケだったねー。なのにあそこだけは元気だなんて、信じらんない。現場の男は強いのね。くっ、くっ」
女は妙な笑い方をしやがる。
「あ、えっと…その…、俺…」
「シュウらしくないわね!」
そこで初めてハッとした。そう言えばさっきから、俺をシュウ呼ばわりしてる。って事は知り合いか?
「あの…。君と俺は知り合いですか?」
なぜか丁寧口調なシュウ。
女性は暫く沈黙の後、小さな布袋を差し出した。
「日本のどこかであなたを待っていたのはあたしよ」
その布袋の中身を見て、シュウは女性を凝視する。
「…!? カナエ…」
「はぁーあ、やっと気付いた?」
「まさか…。君があのカナエなのか? 驚いたな~。きれいになってたから全く気づかなかったよ」
「ふっふっ、やっと大人になったよ」
「女は変わるもんだなぁ~。ん? だからってなんでここにいるんだ?」
「シュウのお姉さんと約束してたんだ。カナエが大人になって、まだシュウが独りだったら彼女になるって」
いや、約束はしてないだろ。
「姉貴のやつ。どこまでお節介なんだ…」
「シュウ? これからは旅に出なくて済むよね? 男のロマンってやつは終わりよ。あたしが彼女になるんだから」
「決めつけてんじゃねーよ!」
「あら、夜中の一撃で、この中に命が吹き込まれたかも知れないのよ?」とカナエはお腹をさすった。
「! …」記憶が全くないシュウは返す言葉がなかった。
「で、でも…、なんで俺がここに住んでるってわかったんだ? 家まで教えた記憶はないけどな」
「フッ……。あたしはいつもシュウを見てたよ。あの時からずっとね。シュウの彼女になるのはカナエだけ。カナエが大人になるまで、シュウには彼女を作って欲しくなかった。これでやっとシュウのものになれたんだよ」
ゾ、ゾ、ゾォーー。
シュウは愕然とする。
今まで尽く振られてたのは、自分の器量の悪さではなかった。カナエが仕組んだに違いない。
「俺に女を近づけさせないようにしたのは君の仕業か?」
「仕業だなんて言わないでよ。シュウにはものすごく素敵な彼女がいるから、手を出さないように、って、事実を言っただけだよ」
「事実じゃねーだろ!」
「シュウはもうカナエ以外を愛しちゃいけないの。カナエはシュウのためにきれいになったんだから。シュウ? カナエはシュウのためならなんだって出来ちゃうよ。パパが言ってたの。カナエが好きになった人は絶対離しちゃいけないよって。だからシュウだけは何があっても離さない!」
カナエはシュウに抱きついた。
マ、ジ、かよーー!!
それにね…と続けた。
「シュウはナットをくれたでしょ? 離れないようにしっかり止める力があるって。あの時からあたし達は離れられない運命だったのよ。シュウはボルト。あたしがナット。ナットが弛まない限り繋がったままなのよ。シュウが繋げたようなもんじゃない?」
チ、ク、ショォーー!!
シュウの男のロマンは、カナエによって打ち砕かれた。
日本のどこかに、まだ俺を待っている女性(ひと)がいるかも知れないのに…。
「だから、いないっつうの!!」
朝日が射す木々の向こうから、姉貴の声が聴こえた気がした。
―完―
少女はその言葉をずっと心に持ち続けた。
ある朝。
「あんた、また旅? 今度はどこまで行くのよ」
「さあな。日本のどこかに俺を待ってる人がいるかも知れねえからな。見つけてやんなきゃだろ?」
「何それ? 歌の歌詞じゃあるまいし。あんたを待ってる人なんかいやしないわよ」
「姉ちゃんに男のロマンなんかわかんねーっつうの!」
「はん? 何がロマンだよ。現実逃避だろうが!」
「うっせえなー。姉ちゃんこそ、早く彼氏見つけて嫁にでも行っちまえよ」
2ヶ月後。
姉貴はホントに嫁に行っちまった。
急過ぎるだろ。彼氏いるなんて言ってなかったじゃねーか。
まぁ、念願のひとり暮らしが始まるってわけだ。
ホントはめっちゃ寂しいくせに。
両親を事故で無くし、姉弟ふたり暮らしだった弟は、大学など行ける環境ではなかった。高校を卒業後、すぐに建設会社で現場班として働いていた。
ある日の休憩時間、現場の木陰で休んでいると、ランドセルを背負った少女が、隣にちょこんと座って来た。
「なんだ? なんか用か?」
「ここ、あたしのばしょ」
「えっ?」
「あたしがいつもかんがえごとするばしょ。おじさんはきょうからここでこうじする人?」
「おじさんじゃねーよ。まだ、おにーさんだ!」
「フッ…、ちっちゃいヤツ」
「あん? おまえの方がチビだろうがよ」
「おまえじゃない!」
「チッ、じゃあ、名前教えろよ」
「人になまえをたずねるときは、じぶんからなのるのがれいぎでしょ?」
《このガキ》
「別に知りたかねーよ。おまえの名前なんか」
「えっと、わたくし、カナエともうします。あなたのおなまえはなんとおっしゃるの?」
《なんだよ、こいつ》
「カナエか…。俺は…、シュウだ」
「シュウ? じゃぁ、シュウ、またくるね」
カナエはバイバイと言って帰って行った。
「なんだよ、あのガキ。俺の事呼び捨てにしやがって」
それからカナエは時々現場にやって来ては、シュウにチョッカイを出していた。
現場が終盤に差し掛かったある日、いつものようにカナエが来た。
「もう少しでここの現場も終わる。カナエともおさらばだな」
「カナエのことわすれちゃう?」
「なんだ? 寂しいか?」
「べつに。さびしいのはシュウのほうでしょ?」
「何言ってんだ。ませたガキだよ」
「あ、そうだ。シュウ、これあげる」
そう言ってカナエは石を差し出す。
「なんだ? これ?」
「カナエがパパといっしょにうみで見つけた石だよ。きれいでしょ? ダイジにしてたんだ」
「そんな大事なもんなら、あげちゃダメだろ?」
「カナエとあそんでくれたおれいだよ。パパはいつも言ってた。カナエがありがとうと思ったひとには、おれいをしなさいって。だからもったいないけど、シュウにおれいあげるよ」
カナエの父は病気で亡くなっていた。40にしてやっと我が子を授かり、これからと言う時に、さぞや無念だったであろう。
《生意気なガキだと思ってたけど、健気なとこもあんじゃんか》
「へぇ、カナエの親父はたいしたもんだな。そんじゃ、ありがたくもらってやるよ。あ、そうだ。ちょっと待ってろ」
シュウは現場から何やら持って来た。
「俺の暇潰し相手してくれたお礼だ。持っとけ」
「なにこれ。いらない」
「おまえ…。これはな、ナットって言って、すごく大事な部品なんだぜ。これでしっかり止めときゃ離れない力を持ってんだよ。スゲーだろ?」
「……。おれいならもらってあげる。これで、シュウもカナエもダイジなものあるからわすれないよね?」
カナエはそのナットをハンカチに包んで、ポケットにしまうと、笑顔で手を振り帰って行った。
カナエが歩いてると、女の人に話かけられた。
「ねえ、あなた、あの男の人に何もらったの?」
「だれですか? しらない人とはなしちゃいけないって、ママにいわれていますから」
「あら? だったらシュウとは知り合いってわけ?」
「シュウ? あ! …もしかしてシュウのかのじょ?」
女の人はゲラゲラ笑った。
「私はあいつのリアル姉。マジ姉だよ。それにしても、シュウって呼んでるなんて、随分馴れ馴れしいのね~。あなた、シュウの事好きでしょ?」
カナエは一瞬赤くなった。
「あいつね、日本のどこかに俺を待ってる人がいるって、本気で思ってんのよ。男のロマンだとか言ってさ。バカでしょ?」
「たんじゅんなだけじゃないですか?」
「ヒュー。あなた冷めた子供ねー。でも頼もしいわ。そうだ! もし、10年後もあいつが独り者だったら、あなたが彼女になってあげてよ。10年くらい経てば、あなたも大人になるでしょ?」
もちろん、姉は全くのジョークのつもりだった。
そして一気に10年後。
ご想像の通り、シュウは独り身だった。
忙しくてなかなか旅にも行けず、気がつけば10年が過ぎ去っていた。
合コンとやらにもたまに参加はするものの、付き合う寸前で尽く断られていた。
「俺って女運に見放されてんのかなー。そんなダサくもねーし、悪くないと思うんだけどなぁ」
「お前は、恋愛ムードにかけるんだよ」隣で飲んでた同僚の眞田が言う。
「恋愛ムードってなんだよ」
「なんつーか女なんて要らねーよオーラみてえなもんかな?」
「なんだよそれ。バリバリ必要よ。女大好きよ。日本のどこかに俺を待っている女が絶対いるはずなんだよ!」
シュウはかなりの量の酒を飲み、相当酔っていた。
眞田は先に帰るぞと言って、自分の分だけ置いて店を出て行った。
と同時に隣に女性が座って来た。
「あなた、随分酔ってますねー。これ以上飲むと帰れなくなりますよ」
シュウは酔っ払ったうつろな目で横を向くと、肌が白く、黒髪の美しい女性がぼんやりと見えた。
「あん?……誰だおまえ? 俺んち、すぐそこなの、這ってでも帰れるっつうの!」
シュウの頭はすでにイカれていた。自宅まではタクシー使っても20分はかかる。
「そうなんだ。じゃあ、もう少し飲みなさいよ」
シュウは女性に煽られ、ついに躰ごと逝ってしまった。
翌朝。
「おはよう! シュウ」
「……?」
「どうせ二日酔いだろうと思って、スープだけ作ってあげたよ」
「姉ちゃんか?」
シュウが起き出すと、そこには見たことない女性が自分のシャツを来てスープをよそっていた。
誰だよ! と言おうとして、自分が全裸なのに気付いた。
《ハッ! えっ! なに? 俺、ヤッちまったフラグ? ヤバイ系? ウソだろ? じゃあこの女性(ひと)は誰なんだ?》
「どうぞ、召し上がれ。そのまま(全裸)でもいいわよ。くっ、くっ」
シュウは急いでボクサーパンツをはくと洗面所へ行き、顔を洗った。
「夢だよな…。こんなドラマみたいな事があるわけない!」
あったのだ。
「昨日はヘベレケだったねー。なのにあそこだけは元気だなんて、信じらんない。現場の男は強いのね。くっ、くっ」
女は妙な笑い方をしやがる。
「あ、えっと…その…、俺…」
「シュウらしくないわね!」
そこで初めてハッとした。そう言えばさっきから、俺をシュウ呼ばわりしてる。って事は知り合いか?
「あの…。君と俺は知り合いですか?」
なぜか丁寧口調なシュウ。
女性は暫く沈黙の後、小さな布袋を差し出した。
「日本のどこかであなたを待っていたのはあたしよ」
その布袋の中身を見て、シュウは女性を凝視する。
「…!? カナエ…」
「はぁーあ、やっと気付いた?」
「まさか…。君があのカナエなのか? 驚いたな~。きれいになってたから全く気づかなかったよ」
「ふっふっ、やっと大人になったよ」
「女は変わるもんだなぁ~。ん? だからってなんでここにいるんだ?」
「シュウのお姉さんと約束してたんだ。カナエが大人になって、まだシュウが独りだったら彼女になるって」
いや、約束はしてないだろ。
「姉貴のやつ。どこまでお節介なんだ…」
「シュウ? これからは旅に出なくて済むよね? 男のロマンってやつは終わりよ。あたしが彼女になるんだから」
「決めつけてんじゃねーよ!」
「あら、夜中の一撃で、この中に命が吹き込まれたかも知れないのよ?」とカナエはお腹をさすった。
「! …」記憶が全くないシュウは返す言葉がなかった。
「で、でも…、なんで俺がここに住んでるってわかったんだ? 家まで教えた記憶はないけどな」
「フッ……。あたしはいつもシュウを見てたよ。あの時からずっとね。シュウの彼女になるのはカナエだけ。カナエが大人になるまで、シュウには彼女を作って欲しくなかった。これでやっとシュウのものになれたんだよ」
ゾ、ゾ、ゾォーー。
シュウは愕然とする。
今まで尽く振られてたのは、自分の器量の悪さではなかった。カナエが仕組んだに違いない。
「俺に女を近づけさせないようにしたのは君の仕業か?」
「仕業だなんて言わないでよ。シュウにはものすごく素敵な彼女がいるから、手を出さないように、って、事実を言っただけだよ」
「事実じゃねーだろ!」
「シュウはもうカナエ以外を愛しちゃいけないの。カナエはシュウのためにきれいになったんだから。シュウ? カナエはシュウのためならなんだって出来ちゃうよ。パパが言ってたの。カナエが好きになった人は絶対離しちゃいけないよって。だからシュウだけは何があっても離さない!」
カナエはシュウに抱きついた。
マ、ジ、かよーー!!
それにね…と続けた。
「シュウはナットをくれたでしょ? 離れないようにしっかり止める力があるって。あの時からあたし達は離れられない運命だったのよ。シュウはボルト。あたしがナット。ナットが弛まない限り繋がったままなのよ。シュウが繋げたようなもんじゃない?」
チ、ク、ショォーー!!
シュウの男のロマンは、カナエによって打ち砕かれた。
日本のどこかに、まだ俺を待っている女性(ひと)がいるかも知れないのに…。
「だから、いないっつうの!!」
朝日が射す木々の向こうから、姉貴の声が聴こえた気がした。
―完―